月末・下旬のパチンコ店の特徴(回収期 or 開放期)
※あくまでも業界全体の傾向として参考にしてください
パチンコ店の月末は、出なくなるという噂を聞いた事がある方もいると思います。実際に、その通りです。月末のパチンコ店は、ほとんどの店舗で、回収期と思って下さい。営業計画クリアに向けて、最終調整の時期になるのです。(ということは裏を返せば、この時期までにあまり出玉を放出できなかった場合は、還元される場合もあります。)
新台入替やイベント開催という広告宣伝費などは、月初から経費として金額が確定しています。
新台入替は、月末にも行いますが、経費は月初めに発生しているので、その分はどうしても回収が必要になってくるのです。計画通りに行けば、月末でもそんなに回収をする必要もないのですが、パチンコというものは、営業している方もギャンブルのようなものです。
データを見ながら、台の出玉の流れやメーカーの特徴、最終的には、自分の経験等と合わせて、釘を打ち、設定を決めていきますから、当然、予想外に出てしまったり、取れてしまったりという事はしょっちゅうの世界なのです。
その為パチンコ店では、営業利益の最終調整の為に、毎月20日頃から、釘を締め始め、ホルコンの設定を下げたり、回収の体制に入ります。何故この時期かといえば、毎月25日は世間一般では、お給料日になります。お給料が入れば、出なかった場合、お客様は通常よりも当たりを追いかけてくれます。月初や中旬以上に、現金を使ってくれやすくなるという事です。
また、追いかけてくれるという事は、いつもよりも少しくらい、釘や設定の状況を厳しくしても、売上は上がり、粗利を引き上げる事が可能になります。ホールにとっては25日過ぎの数日は、出さずに売上も稼働も粗利も上げられる、一か月の中でも一番の稼ぎ時という事になるのです。
どの程度の回収をするかという事は、各店舗の営業計画からの遅れに関わってくるので、一概には言えませんが、粗利計画から大きく後れを取ってしまっている場合には、回収の幅も、勿論大きくなります。
月末は、釘調整や設定も、1日でも失敗してしまったら、目標通りの粗利は取りきれなくなってしまうのです。そのくらいに、パチンコ店の営業計画は、売上、粗利のどちらも高額な設定になっている世界なのです。
同じ釘調整をする、設定を入れるという事でも、月初や中旬と比較すると、許される予想外の幅が小さくなってしまうのが月末です。少しでも、確実に回収をする為に、出来るだけ失敗の無い調整をしようとするのが、月末の経営者側の心理状況なのです。
だからといって、全台を同じ状況になるのは、時間的にも無理な事です。厳しい調整をするのは、出玉の調子が良すぎる数台のみです。通常の釘調整・ホルコン設定になっている台も、結構あります。又、スロット等は、釘調整よりも簡単に設定変更も可能ですし、パチンコに比べて出玉の予想もしやすくなっています。
月末のスロットは、パチンコに比べて、勝負するには、不利な状況であると言わざるお得ません。月末は回収期だという事を忘れずに、狙える台を吟味して、あまり当たりを追いかけ過ぎずに遊ぶのがベターです。